ADHDかもしれない、と思ったら
ADHDは、不注意・多動性・衝動性によって、仕事や学業、家庭生活に支障が出る状態です。大人になってから「締切を守れない」「忘れ物が多い」「話を最後まで聞き続けるのが苦手」「片づけや予定の管理が難しい」といった困りごとが目立つことがあります。
当院は中学生以上(12歳以上)の方を診療しており、現在のご相談は成人の方が中心です。
- WAIS-Ⅳ・WURS・SCT等の心理検査を院内で保険診療として実施しています。
- コンサータ・ビバンセを処方できる登録医師が診察します。
- 英語で直接ご相談いただけます(通訳を介しません)。
ADHDでないこともあります
不注意、忘れ物、先延ばし、落ち着かなさは、ADHD以外の状態でも起こります。「ADHDかどうか」を確かめることは、同時に、ほかの原因が隠れていないかを確かめることでもあります。
診察で確認する主な可能性
- うつ病 集中力や意欲が下がり、判断に時間がかかることがあります。
- 不安症 心配や緊張が強く、注意がそれやすくなることがあります。
- 睡眠障害 睡眠不足や質の低下で、日中の不注意や眠気が出ることがあります。
- 自閉スペクトラム症(ASD) 対人場面、感覚の過敏さ、こだわり、予定変更の苦手さが関係することがあります。
- 双極症 気分の波、活動量の変化、衝動的な行動がみられることがあります。
- 甲状腺機能の異常 動悸、疲れやすさ、集中しにくさが精神症状に似て見えることがあります。
- 飲酒の影響 睡眠・気分・集中力・記憶に影響することがあります。
これらを確認するのは、受診のハードルを上げるためではありません。困りごとの原因をできるだけ正確に整理し、その方に合った対応をご相談するためです。
診断がつかない場合も、困りごとのご相談はできます。診察の結果、ADHDとは診断されないこともあります。その場合でも、集中しにくさ、睡眠、気分、不安、仕事上の困りごとについて、必要な対応を一緒に考えます。
診断までの流れと、検査について
初診で、いま困っていることと子どもの頃からの経過を伺います。必要と判断した場合に心理検査を行い、診断と治療方針をご相談します。検査を先に受けていただく必要はありません。
ADHDを確定できる検査は、いまのところありません。血液検査や画像検査で「ADHDである」と確定できる方法は、現在の医学では確立していません。これは当院の方針ではなく、ADHDという病態そのものの性質です。脳波だけで確定診断する方法も、主要な診療ガイドラインでは標準的な方法とされていません。
心理検査は院内で、保険診療で行っています。
| 検査 | おもな内容 | 費用(3割負担) |
|---|---|---|
| WAIS-Ⅳ | 知能検査。得意・不得意の傾向をみます | 約1,350円 450点 |
| SCT 文章完成法 | 考え方や受け止め方の傾向をみます | 約840円 280点 |
| WURS | 子どもの頃の様子をふりかえる質問紙 | 約240円 80点 |
| AQ | 自閉スペクトラム傾向の質問紙 | 約240円 80点 |
- 実際に行う組み合わせは診察のなかで決まります。すべてを行うわけではありません。別途、初診料・再診料などがかかります。
- 検査結果は、診察のなかで医師が口頭でご説明します。この説明に別途の費用はかかりません。
- 診断までの各段階と、脳波を用いた検査の扱いについては ADHDの検査と診断の流れ で詳しくご説明しています。
ADHDのお薬について
コンサータ・ビバンセは、登録された医師でなければ処方できません。登録されるのは医療機関ではなく医師個人です。当院は院長・青木医師の両名が登録しているため、受診日によって処方できないということがありません。
お薬を使うかどうかも含めて、方針は診察のうえで決めます。薬だけが治療ではありません。環境の調整や仕事の進め方の工夫も、同じ選択肢のひとつです。
- 処方の要件、ストラテラ・インチュニブを含む選択肢、薬局で手に入りにくい時期があることについては ADHDの薬とコンサータの処方 をご覧ください。
他院でADHDと言われた方へ
「検査を受けたのに、結局よく分からなかった」——そうお感じの方も、通常の保険診療としてご相談いただけます。他院での検査結果をお持ちいただければ、同じ検査を繰り返すことはしません。
他院で診断を受けている方も、当院で治療を続けていただけます。紹介状がなくても受診できます。ただし経過をあらためて伺い、必要に応じて評価をやり直したうえで処方の可否を判断します。
- 詳しくは 他院でADHDと言われた方へ をご覧ください。
仕事で困っている方へ
締切や優先順位の管理、書類の作成、忘れ物といったことが職場で問題になり、注意を受け続けるうちに気分の落ち込みが重なる——大人のADHDではよくある経過です。勤務上の配慮を職場へ依頼する書類や、休職・復職に関する書類の作成に対応します。
- 詳しくは ADHDと仕事・休職のご相談 をご覧ください。
- 休職と職場復帰/診断書・意見書について
英語でADHDのご相談ができます
院長・青木医師のいずれも、通訳を介さず英語で直接診察します。日本の健康保険をお使いいただけます。英文の診断書もお作りできます。
We provide psychiatric consultations in English, directly with your doctor and without an interpreter. If you are concerned about ADHD, inattention, procrastination, or difficulties at work, you can discuss your symptoms with us. Psychological testing such as WAIS-Ⅳ is available in our clinic when clinically necessary, and is covered by Japanese health insurance. Questionnaires such as the WURS are administered by the doctor in English. Tests carried out by our psychologists, such as the WAIS, are conducted in Japanese. Testing is not required before your first visit.
当院でできること
- ADHDの診断と治療 問診と経過の確認を中心に、必要に応じて心理検査を組み合わせます。
- コンサータを含む薬物療法 両医師とも登録済みです。受診日によって処方できないことがありません。
- 心理検査 臨床心理士・公認心理師が院内で実施します。保険診療です。
- 職場との調整・診断書 休職・復職の書類や、職場への配慮の依頼に対応します。
- 英語での診察 通訳を介しません。
- 継続して通えること 平日は何曜日にお越しいただいても、経過を把握した同じ主治医が診察します。
当院に入院施設・検査設備はありません。必要な場合は近隣の医療機関にご紹介します。
ご予約
初診・再診とも24時間オンラインで予約できます。お電話でも承ります。
ネット予約へ進む日比谷線 六本木駅 2番出口から徒歩1分/平日は19時まで(最終受付18:30)/土曜も診療
お電話 03-3470-1606